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※ニワトリの朝鳴きには一定の法則がある!

毎日新聞 2015年07月31日 10時40分(最終更新 07月31日 11時59分)

ニワトリの雄が、朝「コケコッコー」と鳴く順番は、属する集団で序列が高い順になっているとの研究成果を、名古屋大などのチームが英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。序列1位の雄鶏が鳴くまで、2位以下は鳴かずに順番を待っているという。

 ニワトリの雄同士は戦って強い順に序列を決め、最上位の雄は優先的に餌を食べたり、交尾をしたりできる。チームは、ふ化後300日の雄12羽を4羽ずつのグループに分け、序列が決まるのを確認。その後、鳴く順番を計28日間観察した。

 その結果、どのグループでも4羽のうち序列1位の雄が最初に鳴き、その後2位、3位、4位と序列に従って鳴いた。1位が鳴き始める時刻は日によって違いがあったが、2位以下が1位より先に鳴くことはなかった。一方、1位を別の場所に移すと、2位が最初に鳴き、3位と4位がその後に従った。

 チームの新村毅・基礎生物学研究所特任助教(動物行動学)によると、屋外でニワトリを飼育すると雄は縄張りを作り、それぞれ雌数羽と一緒に暮らす。朝鳴くのは「ここにいるぞ」と他の雄に縄張りを知らせる意味があるという。新村さんは「雄が厳密な社会的な法則に従って鳴いていることが分かった。生物学的にも驚きがあり、興味深い」と話す。【大場あい】