尿1滴で15種のがんのリスクを判定
がん検査の常識”が2020年に変わる、線虫がん検査
「N-NOSE」とは
その検査とは、(株)HIROTSUバイオサイエンスが開発した線虫がん検査「N-NOSE(エヌ・ノーズ)」。体長たった1ミリの生物・線虫が、尿に含まれる微(かす)かながんの匂いを嗅ぎ当てます。線虫は、匂い物質を受け取る「嗅覚受容体」が約1200種類と犬の1.5倍もあり、嗅覚が非常に鋭敏なのです。
検査に必要なものは、尿1滴です。職場や自治体の健康診断には尿検査が必ずありますから、ついでにN-NOSEが実施されれば、余分な手間や時間はいっさいかかりません。
事前の食事制限などもなく、バリウムや下剤のようなマズイものを飲む必要もありません。もちろん、恥ずかしい思いもしないで済みます。医療被曝の心配もありませんから、妊娠中の人や幼児でも安心です。
大腸がん、胃がん、肺がん、乳がん、子宮がん、膵臓がん、肝臓がん、前立腺がん、食道がん等々、15種のがんのどれかがあると、高リスク判定が出ます。
がんのリスクを判定する精度は、約9割です
★判定する確率は、
ステージ3~4で87.8%、
ステージ0~1の早期がんでも87.0%です。
★代表的な腫瘍マーカーの1つ
CEA(大腸がん、胃がん、肺がんなどを診る)では、
ステージ3~4で38.3%、
ステージ0~1の早期がんでは13.8%という結果が出ています。
★CA19-9(膵臓がん、胆道がん、胃がんなどを診る)は、
ステージ3~4で52.5%、
ステージ0~1の早期がんでは13.8%。
※気になる費用は、8000~9000円の予定とのこと
早期がんの人が100人いた場合、87人を見つけられる検査と、14人しか見つけられない検査とでは、大違いではないでしょうか。
日刊ゲンダイDIGITAL より拾い読み