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正恩氏の母、高英姫氏の73年来日時の写真発見

毎日新聞2018年4月14日 

北朝鮮金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の母、高英姫(コ・ヨンヒ)氏(2004年に死亡)が1973年、平壌の「万寿台(マンスデ)芸術団」の踊り子として来日した際に撮影された写真が新たに見つかった。来日当時に高氏と交流があった関係者が個人的に保管していた。来日当時の高氏の様子を伝える写真は珍しく、専門家は「非常に貴重な資料」と話す。

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北朝鮮の資料などで確認できる高氏の画像を基に、異なる2枚以上の写真を基に同一人物かを調べる「スーパーインポーズ法」の第一人者として知られる東京歯科大の橋本正次教授(法歯学)に鑑定を依頼。橋本教授から「高氏とみて矛盾がない」との回答を得た。

 高氏は52年に大阪・鶴橋で生まれた在日朝鮮人。幼少期に北朝鮮に帰国したとされる。万寿台芸術団の踊り子として活躍。金正日キム・ジョンイル)総書記(2011年に死去)に見初められ、正恩氏や与正(ヨジョン)党第1副部長を出産した。

 高氏は同芸術団の一員として73年7~9月に来日し、東京や名古屋、大阪など各地で開かれた公演に参加した。写真は公演の合間に滞在先で記念撮影に応じたもので、高氏は私服姿で笑顔を浮かべている。

 北朝鮮国内では高氏の存在は一般国民に公にされていないとされる。北朝鮮政治に詳しい慶応大の礒崎敦仁准教授は「日本でも、生前の高氏の様子を確認できる写真はごくわずか。ましてやプライベートの表情を捉えた写真は見たことがない」と指摘している。