あなた住みたい街(駅)・沿線ランキング
この最新ランキングから、どんな傾向が読み取れるのでしょうか。不動産調査会社・東京カンテイの井出武・上席主任研究員は、2つの傾向変化を指摘します。
1つは、沿線選びの変化です。これまでは沿線のブランド力を重視する傾向がありましたが、最近は実利、特に交通利便性を重視する傾向が強まっているといいます。特に、今回の住みたい街ランキングから読み取れるのが、「東京駅ダイレクトアクセス路線」の人気の高まりです。
冒頭でも触れたように、大宮は2016年が21位、昨年が15位でしたが同じく、浦和も32位→19位→10位と年々ランクアップしています。ほかにも、柏が64位→34位→21位と急上昇してきています。
一方、2年前はトップ5に入っていた自由が丘が、今年は13位と低迷。また、二子玉川は10位→13位→16位と、三軒茶屋は19位→24位→32位と、年々順位を落としていっています。いずれも東急東横線、東急田園都市線の人気駅ですが、東京駅には直通で行けません。
背景には東京駅周辺の再開発
リクルートがまとめた「住みたい沿線」ランキングでも、トップ5は2位の東急東横線を除くと、いずれも東京駅ダイレクトアクセスの路線です。1位の山手線が東横線にダブルスコア以上の差をつけて、首位を独走。逆に東横線は、3位の京浜東北線に僅差まで詰め寄られています。