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花粉症患者に朗報

花粉症、口に含む新薬 6月にも販売

根治期待

厚生労働省は、スギ花粉症の根治を期待できる、口に含むタイプの新治療薬を初めて承認した。

花粉症の原因となるアレルギー物質の花粉エキスを少しずつ服用して体に慣れさせる仕組みの薬で、既存の注射による投与よりも患者の負担が少ない。4月に保険適用され、6月以降に医師の処方薬として販売が始まる見通しだ。

承認されたのは、鳥居薬品(東京都)申請の「シダトレンスギ花粉舌下液」。患者は、目薬のような形の容器から、花粉エキス入りの液状の薬を舌の下にたらし、その後のみこむ。12歳以上が対象で、2年以上の毎日の服用によって症状が治まることが期待される。自宅で服用できる。

花粉が鼻などから入り、アレルギー反応を促進する細胞が増え、花粉症につながる。新薬を服用し続けて、このアレルギー促進細胞の増加が抑えられる体質に変えていくという。

飲み忘れを理由に数日分をまとめて服用したり、服用直後に運動したりすると、過剰なアレルギー反応が起き意識障害や呼吸困難につながる恐れがある。

大久保公裕・日本医科大教授(耳鼻咽喉科学)は「アレルギーの原因物質を飲んでいると理解し、服用するのが大切」としている。