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「永遠の0」の百田NHK経営委「田母神氏に投票」で物議

日刊ゲンダイ 2014年1月23日 10時26分 (2014年1月23日 11時04分 更新) 

不偏不党をうたうNHKの経営委員がこんな人物でいいのか。
上映中の映画「永遠の0」の作者で、昨年11月にNHKの経営委員に就任した作家の百田尚樹氏(57)のツイッター上の発言が物議を醸している。発言は、都知事選に対する今月18日のもの。
「私は関西在住だが、舛添にも細川にも、東京都の知事にはなってほしくないと思っている。もし私が東京都民だったなら、田母神俊雄氏に投票する」
もちろん、ツイッターは自分の考えを自由に書き込んでいい場所だが、NHK経営委員という立場の百田氏には慎重さが求められてしかるべきだろう。そこらのアンちゃんとは違うのだ。
なにしろ、経営委員は、NHKの予算や事業計画を決め、会長の人事権も握るという強大な権限がある。そんな人物が田母神支持を訴えれば、職員の中には動揺する人も出てくるかもしれない。NHKの放送にも影響を与えるだろう。
当然、百田氏の発言後、「不偏不党を定めたNHK経営委の服務準則に違反するのではないか」「経営委から外すべきだ」といった声がNHKにも多数寄せられている。
ただし、これらの意見に対して百田氏が、同じツイッター上で「まとめて答えてやる。いいんだよ!!」と挑発する発言を繰り返したから、また火に油を注ぐ結果に……。何というか、アンちゃんレベルの人のようだ。
そもそも、百田氏が経営委員になれたのは、お友だちの安倍首相の強い推薦があったからこそ。その安倍率いる自民党は、舛添の支援を決めているから、首相も苦虫を噛み潰しているに違いない。
この人の“資質”についてNHKはどう思っているのか。
「経営委員の服務準則の第2条に<公正、不偏不党>の文言はありますが、これは放送が主語で、今回の発言はとくに抵触しません。経営委員の方々の政治活動を禁じている条文もございませんし、むしろさまざまな意見を持った人にお願いしている。したがって、解任ということにはなりません」
とはいえ、公明正大を監視する“審判”が偏っていては話にならない。NHKがこんな人物を叩き出せないようなら、それこそ天下のNHKの名折れだ。


                                Exciteニュースより